ツインレイ

映画ヴァイオレット・エヴァーガーデンから学ぶ「愛してる」の意味

I love you
前回記事に映画「糸」のことを書きましたが、2020年はもう一つ、ツインレイに縁深い映画が公開されています。

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」

本コラムでは、この映画に込められた大切なメッセージをツインレイ視点から読み解き、解説します。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンとは

以降はネタバレを含みますので、まだこれから映画をご覧になる方は注意してお読みください。







タイトルの”ヴァイオレット・エヴァーガーデン”は、本作の主人公である少女の名前です。

舞台となるのは19世紀のヨーロッパを連想させる、とある時代のとある国。
主人公・ヴァイオレットがある大切な男性に救われ、愛を教えられ、育まれ、その人と共に軍人として大きな戦争を戦い、生き延びた後の物語。

その大切な人とは、今はもう会えない。

でも、決して忘れられない。
そして、再び出逢うことを決してあきらめられない。

ヴァイオレットがその人の記憶と共に、出逢う人々、代筆する手紙を通じて初めて知る一つ一つの温かい愛の感情を通じ、その人が自分に残した”ある言葉”の意味を追い求めていく姿が、京都アニメーションが誇る卓越した美しい映像と共に描かれる愛の物語です。

ツインレイは本当の「愛してる」を教え合う存在

ー 映画の主人公である少女、ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、最愛の人が残した最期の言葉の意味が分からなかった ー

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出典:劇場版ビジュアル(筆者撮影)

戦争が残した心の傷。

無表情、無感情に日々淡々と自動手記の仕事をこなすヴァイオレットが、この世で一番大切な人から残された言葉。

「心から愛してる」

映画が始まってしばらくは分かりませんでしたが、彼女がその言葉の意味を知りたくて、その人にただもう一度逢うためだけに生きていることに気づいた時、これは確かにツインレイの映画だと感じました。

何故なら、ツインレイとは、「好き」でもない、「恋してる」でもない、本当の「愛してる」を自分に教えてくれる相手だから。

そのプロセスは、相手に愛されるからというより、自分が自分でも把握できないくらいの深い愛で相手を愛していることに気づいた瞬間から始まります。

特にお互いに距離を置いている時、会えない時にこそ、それに気づく。

相手は何をしてくれているでもない、連絡さえも取れていない。そばにもいない。

それなのに、

  • 何年経っても忘れられない
  • どこで何をしていても常に相手が胸の内にいる
  • ただただ逢いたいと強く願う

そんな、「今までの人とは違う」「これまで感じたことのない」愛の感覚を知り、時が経つにつれて、”もしかして、これが本当に愛しているということなのかもしれない”と気づいていくのです。

ツインレイ男性の言葉に出来ない愛

ツインレイ男性も、最初は本当の愛を知りません。

何故なら、ツインレイとの間で感じるような愛は、これまでの人生で体験したことがないから。

むしろ、不器用で恋愛下手であり、実際の恋愛経験も多くない男性が多いです。

特に男性は、自分が経験したことのない、理屈で説明のつかない感情は理解ができない生き物であり、そもそも基本的に自分の感情の動きに意識を向けません。

ひたすら自分の外側の現実世界に目を向け、闘い、地位や世間体を保ち、打ち勝っていくことが「正しさ」と信じている。

だから、時としてその「正しさ」のために、生涯を共に過ごす女性をも選んでしまいます。

その時、その男性の真の「愛」は目覚めてはいません。
魂の願いも、眠ったままです。

だからこそ、たとえ何度恋愛をしていても、過去何度結婚していたとしても、今結婚しているとしても、その相手が”心から愛している”と言える女性かどうかはまったく別問題となります。

alone

魂の願いが出逢いを生む

だから、本当の愛を知らないまま、感じることのないまま人生を終える場合もあります。

私たちもおそらく繰り返してきた輪廻転生の中で、一度や二度は必ずそういった経験をしているはずです。

だからこそ、願います。
「今世こそは何としても、本当の愛を知りたい、感じたい」と。

そしてツインレイとは、その強い魂の願いがあるからこそ出逢えるのです。

映画においても、ヴァイオレットが強く強く再会を願ったように、相手もまた、強く強く彼女と再び巡り逢うことを魂から願ったのです。

出逢って初めて知る、本当の「愛してる」

この世のルールや社会に縛られて生きている男性でも、ツインレイ女性にひとたび出逢ったなら、どんなにこれまで愛というものに興味がなかったとしても、真実の愛を知る道が拓き、必ず始まっていくことになります。

どんなに抵抗しても、その流れには抗えません。
そして、忘れられません。

映画の主人公、ヴァイオレットが再会を願ってやまない男性ギルベルト少佐にも、その道が訪れることになりました。

こんな自分は格好悪い、相手に愛されるわけない。
自分は彼女にふさわしい男じゃない、、、。

そんな風に自分を疑い、責めながら、募る想いに混乱しながらも、ひとつずつそんな自分を許し受け入れていく。

それがツインレイ男性の女性との向き合いの本質であり、映画でもギルベルトの葛藤から自己受容、許しへの流れが分かりやすく描かれていました。

まさに、ツインレイ男性の本質が描かれていると感じました。

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繊細でプライドの高いツインレイ男性の心を開くには ツインレイ男性と接して感じること。 それは、彼らはとても繊細で、優しくて、でもそれでいてとてもプライドが高く、世の中のため...

形にできない大きな愛

ツインレイ男性の多くは、「愛している」などと、ストレートに自分の感情を表したことなどない方がほとんどだと思いますし、表現したとしてもとても分かりにくい。

女性側からすると、

言葉にも形にもしてくれない。
態度に表してくれない。
触れてこない。

映画では、ヴァイオレットの方がお相手のギルベルト少佐が残した「心から愛してる」の真の意味を知ろうとすることが物語の起点となっていますが、同時にギルベルト少佐も、彼女への自分の愛の本質と深さがどれほどのものかに、真の意味では気づいてはいませんでした。

激しい戦乱の中別れたヴァイオレットがまだ生きていること、そして自分に逢おうとしていることを知るまでは。

そして、彼女の声を聴くまでは。

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愛する人の声は、魂を目覚めさせる

「心から愛してる」

そう言い残して一度は死んだギルベルト・ブーゲンビリアの魂が、再びヴァイオレットの肉声を聴いた時、強く自分の内側に封じ込めた愛の記憶と共に、もう一度息を吹き返しました。

口から出てくるのは、

「帰ってくれ」
「会えない」

それでも、彼の中で、確実に何かが変わった瞬間でした。

愛する人の声は、魂を目覚めさせ、癒し、開きます。

映画では、病に侵され死を目前にした少年ユリスが、最期に親友と電話で話し心を通わせるシーンも印象的に描かれています。

互いの声を聴くことがどれほど魂に深い癒しと気づきを与え、真実の愛を伝え、変化を起こすか。

声のエネルギーを高めることは、愛するツインレイとの関係性のみならず、人生そのものを魂の望みへと大きく変えていきます。詳しくは、ヴォイスヒーリングワークショップでお伝えしています。

逢えない=愛していない、ではない

それでもなお、自分の想いを抑え、すぐ扉の向こうまで来ているヴァイオレットに逢おうとしません。

映画では最後にハッピーエンドとなるのですが、現実世界においては何度逢おうと試みても逢えない場合もあります。

特に今の社会状況から、仕事や社会、世間体を第一に考える傾向が強い男性が混乱し、そんな自分を悟られまいと逢う機会を避けるケースも増えています。

でもそれは、彼の愛がなくなったわけではなく、一時的に、単に見えなくなっている、見失っているだけ。
魂の願いとは裏腹に、言葉に、逢うという形に出来ないだけなのです。

言葉に出来ない、逢えない=愛していない、ではない。

目には見えないところ、形のないところにも真実の愛があるということを、この映画は教えてくれています。

愛を言葉にすることの大切さ

この映画のもう一つ重要なメッセージは、愛を言葉にすることの大切さです。

いつか言えばいい。
恥ずかしいから言わない。

自分から言うのは癪だから言わない。
言わなくても分かってくれてるはず。

受け入れてもらえなかったら怖い
傷つきたくない

男性であっても女性であっても、もしそう思って言葉にすることを躊躇しているなら、その”いつか”が永遠に来なった時のことを考えて欲しいと思います。

ocean with sunset

たとえばこの先大きな天変地異が起きたら。
かつてレムリアやアトランティスが沈んだようなことが、もしまたこの地球に仮に起きたとしたら。

そうでなくとも、今現実世界で起きているコロナで都市封鎖が起きたら?

「愛している」と今すぐ伝えたい

そう感じるはずです。

相手の状況を思いやることも大切。だけど、、、

もちろん、ただ伝えればいいというわけではありません。

相手の置かれた状況、そして、相手の伝えたくても伝えられない辛さも思いやることも必要です。

劇中でも、是が非でもギルベルトに会おうとするヴァイオレットが、「君がどんなに逢いたくても、今相手はそんな状況ではないかもしれない」というような台詞で制止されるシーンがあります。

しかし同時に、愛することは一人で出来ても、その気持ちを伝えること、そして愛し合うことは二人でしか出来ない。

だからこそ、どちらかがその機会を作り、言葉にし、伝えなければ始まらない。

たとえ世界がどんな状況であったとしても、あきらめてしまったら何も起こらない。

「決してあきらめないで、希望を捨てないで 」

それもまた、この映画が私たちに伝えてくれる大きなエールです。

まとめ

「また必ず逢えると信じ、願い続けること」

「いつか必ず相手に届くということを、決してあきらめないこと」

ヴァイオレットの生きた時代はまだ手紙が主流であり、電話が普及し始めたばかりの設定です。

この映画の時代背景に限らず、数十年前に出す手紙は現代と比べ、相手に届かない場合も多かったでしょう。

でも皆、その手紙が愛する誰かに必ず届くと信じて、想いを綴っていたのです。

これから始まる風の時代。

wind

風はただ無作為に吹くのではなく、その人の想いを運び届けるために吹く、とも言われます。

祈り、願い続ければ、必ずその愛と想いは相手へと届くこと。
そして、「愛している」と言葉にして直接伝えられる日が必ず来ること。

今、ツインレイという概念に出逢い、心から愛していると感じる相手に出逢っている全ての人の魂を揺さぶり勇気づけてくれる素晴らしい映画「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」

ぜひ一度、観てみてください。

きっと貴女の向かいたい先を再確認でき、魂の歓びのままに風の時代へと向かう決意がさらに固まるはずです。

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