ツインレイにご縁ある映画は数知れずですが、今夏、歌でその愛のエネルギーを伝える映画が公開されました。
2021年7月に公開された、「竜とそばかすの姫」。
印象的な主題歌とストーリーから、ツインレイへの愛のメッセージを読み解きます。
「竜とそばかすの姫」とはどんな映画?
※一部ネタバレになりますので、まだこれから映画を観られる方は閲覧にご注意ください。
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2021年7月に公開されたばかりの、圧倒的な映像美と印象的な楽曲の数々、主人公 鈴(Belle)の声優、歌声を務めたシンガーソングライター 中村佳穂さんの天才的な歌唱力が注目され、大ヒットを記録している細田守監督のアニメーション映画です。
映画冒頭から迫力満点のBelleの歌唱シーンが描かれ、開始5分で心を鷲掴みにされる人が続出しています。
私も二度鑑賞しましたが、宇宙空間にも見えるインターネット仮想世界U(ユー)で、大きなクジラに乗り、心のままに歌い踊るBelleの姿に釘付けになりました。
個人的な感想としては、ストーリーよりも歌が圧倒的な力を持つ映画でした。
楽曲から感じ取る、魂の愛のストーリー
映画の主題歌、劇中歌の歌詞や音楽については、人によって好み、感じ方も捉え方も様々ですが、私個人的にはどう考えても、ツインレイの愛の軌跡を描いているように感じましたので、その内容を順にシェアしていきたいと思います。
映画の解説サイトなどは一切参考にしていないため、私独自の感想、ということでお読みいただけましたら幸いです。
この映画には代表曲が下記、4曲あります。それぞれの曲の歌詞や曲調から私が個人的に感じ取った、ツインレイの世界を書いてみます。
♪U : ツインレイとの運命の出逢い、魂の歓び
君を知りたい
声に成らない臆病な朝を
何度迎えようとも(中略)
残酷な運命が 抗えぬ宿命が
考える間もなく押し寄せ砂嵐で前が見えなくたって
君を信じてみたいの恐れずに一歩踏み出したら
この曲の躍動するリズムとパワフルなエネルギーに感じたのは、本当の自分のありたい姿、理想の歌姫の姿で大好きな歌を自在に、心のままに歌うBelle(主人公・鈴)の抑えきれない魂の歓び。
鈴は現実世界では、幼い頃のトラウマで歌を歌うことが出来ない、という設定です。
でも、インターネットの仮想世界U(ユー)であれば臆病な自分、怖れと不安を超えて、堂々と歌うことができる。
出典:「竜とそばかすの姫」公式サイト(筆者撮影)
その、大好きな歌を歌える喜びに加え、Uの世界で忌み嫌われている凶暴な”彼”(竜)にどこか懐かしさを感じ、惹かれる気持ち。
とても怖いけれど”彼”をもっと知りたいという、魂の強い希求を歌詞から感じました。
♪歌よ :ツインレイへの想い
鈴(Belle)にとって歌は、幼い頃亡くなった母との想い出、母の愛そのもの。
でも、その最愛の母はもういない。哀しみのあまり、歌うことが何よりも好きで、音楽の才能あふれる”本当の自分”を胸の奥深くに封じ込めてしまった鈴。
苦しいけれど、それでも本当は歌いたい。その魂の欲求は誰も止めることができません。
毎朝起きて探してる
あなたのいない未来は想像したくはない
嫌なのでももういない 正解が分からない
私以外 うまくいっているみたい
それでも明日は来るのでしょう、歌よ導いて!嫌になる、みんな、幸せなの?
愛してる人がいるの?こうしてひとりでいると不安になる
歌よ、導いて!どんなことが起きてもいい!
この曲には、歌がもう一度、”愛する人”との再会を叶えてくれる。本当の自分へと導いてくれると、そう強く信じる強い気持ちが表れています。
分かりやすい視点では、どの歌にも、鈴が持つ亡きお母さんへの愛が根底に常にあります。
でももうひとつ、潜在的には、もう一人の自分である”彼”への想いもあるのです。
♪心のそばに :ツインレイ男性の孤独
この歌が、もっともツインレイを思わせる、かつ分かりやすく感じられる曲かもしれません。
Uの世界で、Belleが竜に対して語りかけるように歌う名曲です。
美女と野獣をモチーフにしたシーンの劇中で歌われる曲ですが、映像の美しさとあいまってとても感動的でした。
一人にして欲しいとあなたは突き放すけれど
本当は胸の中にあるものを 覗かれたくないのでしょう?怒り 恐れ 悲しみ
抱えきれぬ夜
でも口にできない聞かせて 隠そうとするあなたの声を
見せて 隠れてしまうあなたの心(中略)
けどね、どんなあなた、あなたを
どんなあなたでもみたいと いつも考えてしまう
なぜBelleがこの歌を竜に対して歌うのか、そもそもなぜBelleがそこまで竜に関心を持つのか、映画を見ただけでは特に説明がないのでよく分からないと感じた人も多いかもしれません。
ただ、ツインレイを前提に観ると、二人がきっとツインレイだからなんだろうなという推測のもと、自然に受け入れられると思います。
♪はなればなれの君へ :サイレントから、無条件の愛への昇華
この歌も、映画のストーリー上の通常の解釈では、亡くなった最愛のお母さんにもう一度会いたい、そんな鈴の気持ちが表れた曲です。
一方、ツインレイ視点で聴くと、”はなればなれの君”とは”サイレントで会えなくなってしまった君”、もしくは、”これから出逢うのだろうけど、今はどこにいるか分からない君”、という解釈になります。
あいたい もう一度
胸の奥 ふるえてる
ここにいるよ とどいて
はなればなれの君へ目を閉じた時にだけ あえるなんて信じない
あいたい はなればなれの君へ
この曲の最も秀逸な点は、前半(Part1)の魂の哀しみから、後半の魂の歓び(Part2)へと流れていくことです。
曲の大きな転調と共に、この映画随一の名シーンに突入していきます。
鈴の魂の歌声により、一人一人がもつ内なる愛と光が目覚め、輝き始め、光の渦が繋がっていく。そしてその歌声は、50億の中から奇跡のように見つけた”たったひとりの君”へと届いていく。
そんな壮大な魂の愛の物語が、歌声と共に一気に昇華していきます。
悲しくて嬉しいの!今
この世界は全部あって
目を伏せた 空にさえ星は光り 日が昇り
咲く花があるのね、綺麗歌! 歌! 歌!
いつまでも歌うわ
歌い継ぐ、愛してる、いつまでも
私がこの歌詞から感じたのは、
会えなくて寂しい、辛い、そう思ってきたけれど、実はいつもあなたは私のそばにいて、愛をくれていた。
時に星となり、時に太陽となり、花となり、目には見えないけれど確かにいつもそこにあった愛に気づくことができた。
それは、私の、私自身への愛。
そしてそれは、すでにあったあなたの愛、宇宙の愛。
もう、私は大丈夫。
私はこの愛の歌を、永遠に歌い継いでいく。
またいつか必ず、愛するあなたと時空を超えて巡り逢うと信じて。
歌の持つ愛の力と、永遠に終わることのない魂の愛の深さを感じ、私はここで涙腺が完全に崩壊しました。
映画の登場人物、ストーリーが伝えるツインレイの愛
ここからは、映画全体から感じ取れたツインレイにとって大切なメッセージを私の解釈で書いてみます。
声と歌が伝える魂の愛
今ヴォイスヒーラーとして活動する中で、日々感じていることがあります。歌は祈りであり、愛そのものであり、魂を覚醒させる奇跡のような力があるということです。
今こそ、歌の力が必要です。だから、たとえ今その人と会えなくても、あなたの愛する人にあなたの声を、歌を届けてください。
その祈りと想いは、必ず届きます。
映画全体を通して流れる鈴(Belle)の歌声は、そんな風に私たちの背中を押してくれている気がしてなりません。
Uはもう一人の自分と内なる宇宙
UのユーはYOUでもあり、Universe(宇宙)のUとも感じました。
現実世界では本当の自分を表せない人が多いけれど、一方の仮想世界Uでは、もうひとりの自分が別の人生を生きることができるよ、そうUは語りかけます。
これまでの偽りの自分は終わりにして本当の自分を生きよう!という、ツインレイにとっても大切なメッセージがこの映画には強く込められていると感じました。
竜はBelleにとってもうひとりの闇の自分
前述の、”心のそばに”の解説の箇所でも書いたように、Belleが竜に惹かれる理由は映画上では説明されていません。
私が感じたのは、Belleにとって竜は、自分の闇の側面。つまりもう一人の闇の自分であるということです。
自分と同じ哀しみ、孤独、心の傷を持っていることを、Belleは竜から魂で感じ取っていました。
映画の中で、Uの世界にある竜の住む城に、壊された女性の像があったことと、竜のオリジン(正体)は父子家庭に育つ少年であったということ。
おそらく、母を亡くしたか、別れた心の孤独と寂しさを持っている少年。
竜のオリジンである少年と鈴がツインレイなのかどうかの確証はありませんが、少なくとも魂の繋がりが深くあることは間違いありません。
Uの世界でBelleは皆の希望であり光、一方の竜は悪であり闇、として描かれています。ツインレイが光と闇の対であること、陰陽の対極であることもさりげなく描かれているように感じます。
自分からアンベイルする風の時代
この映画を語る上で外せない重要なキーワード”アンベイル”。
これは、ベールをはがす、という意味の英語 unveilで、映画の中ではオリジン(正体)が現実世界の誰なのかを暴く用語として使われています。
誰もが怖くて本当の自分を出せない。本音を言えなかったこれまでの長い時代がありましたが、風の時代は違います。
自己表現の時代だからです。
映画の終盤、ずっと臆病だった自分を超え、大きな決意と勇気を持って、Uの世界でBelleは自らをアンベイルし鈴の姿を現します。そして鈴の姿で歌います。
出典:スタジオ地図
それは、竜のオリジンである少年を救うため、つまり、自分のツインレイのためでもありました。そしてその祈りと想いは、少年に届いたのです。
魂の愛だからこそ成せた、愛の奇跡でした。
この「大きな勇気を持って自ら、本当の自分をアンベイルした」ということが、この映画の最も大きなメッセージのひとつと感じています。
自分の真実を生きる
上述のアンベイルに関連して、もう1点印象的なことがあります。登場人物ひとりひとりの”真実”、”秘密”が随所に描かれているということです。
下記5人のキャストから読み解いてみます。
鈴の幼馴染、しのぶくん。小さい頃からずっと鈴を見守り、心配してきたポーカーフェイスの彼が本音をポツリと話したシーン。正確にどんなセリフだったか忘れましたが、「ずっとこうやって接してみたかった。これからは普通に付き合える気がするよ」というようなことを、やっと本当の姿を取り戻した鈴に語りかけました。
カヌー部を一人で立ち上げ、大会にまで出場しちゃうパワフル男子、かみしん。恋愛にも積極的かと思いきや、実は女の子と話すのがとても苦手な恋愛奥手男子でした。そんな彼の本当の姿が、映画では意外と丁寧に描かれており印象的でした。
学校一のマドンナ、才色兼備な美女ルカちゃん。人気男子であるしのぶくんとお似合いで、きっとルカちゃんもしのぶくんが好きなんだろうな。鈴は憧れとも嫉妬ともつかない気持ちを抱いていました。しかし、そんなルカちゃんが好きだったのは実はしのぶくんではなく。。。本当のルカちゃんは、自分にあまり自信が持てない女の子でした。
毒舌キャラで描かれる、鈴の親友ヒロちゃん。頭が良い優等生として両親の前では振舞っていますが、実は学校の先生(おじさんかお爺さんで、かなり年上のようでした)に恋しています。「本当の自分を知られたら、、、」というセリフもあり、ヒロちゃんが親の前では本当の自分を出せていなことが暗に描かれています
鈴のお母さんの友人である合唱部の女性が、自分の過去を回帰して独白するシーンがあります。実は学生時代、留学中にかなり年下だった男の子に恋をした、という想い出話。何気ないエピソードに聞こえますが、”年齢差”が鉄板であるツインレイ的には、上述のヒロちゃんの恋バナと合わせ、聞き逃せない小話でした。
まとめ
誰にでも、人には言えない秘密があるし、隠したい本当の自分がいます。多くのツインレイにとって、そのように思える相手との出逢いや魂のつながりは、なかなか人には言えない”秘密”ではないかと思います。
また、ツインレイとの出逢いにより開かれる本当の自分は、周りの人とはちょっと違う不思議な自分かもしれません。
それでも、どんな自分でもいい。恥ずかしくても怖くても、「勇気を持って本当の自分を受け入れて表してみたら、本当に素敵な奇跡が起きるよ!」
竜とそばかすの姫は、自分の真実を生きる世界へと私たちを誘ってくれます。
出典:「竜とそばかすの姫」公式サイト(筆者撮影)
実際、現実という名の”仮想世界”を私たちは日々生きています。本当は目に映る現実とは、形のない幻想であるのに、それが確固たる不動のもののように思えて様々なことに悩み苦しみ、葛藤し、怖れて、私たちは臆病になり本当の自分を必死に隠そうとします。
けれどもう、それは終わり。
私たちの”正体”は、目に見える肉体ではなく魂であるということ。これからは、魂の声に従い、生きる時代であること。
この映画はまさに、目には見えない魂の愛の絆と繋がりを描いた物語です。
魂の愛は、たとえ目には見えなくとも確かにそこにあります。
それをどれだけ感じ取れるか。そして、これまで愛を求めて悩んできた、苦しんできたことはすべて幻想で、実はもうすでに、いつもそばに無条件の愛があるということにこれから私たちは気づいていく時代なのだと思います。
鈴が、子供の頃から求めてきた母の愛はいつも自分を見守り続け、導いてくれていたことに気づいたように。
私たちは今、本当の自分の真実を生きていく時を迎えています。
この映画は、大きく背中を押してくれます。Belle、鈴の魂の歌声を聴いて、そのエネルギーをぜひ受け取ってみてください。
そしてその魂の声は、自分自身にも表していけるのだということを、ぜひヴォイスヒーリングのセッションでも体験してみてください。
2024年の大きなテーマは、これまで深めて来た自己愛と自己受容を土台として、さらに自己統合を進め、実際に行動に移していくことです。
自分自身の闇から逃げることなく、あるがままの本当の自分を生きるという「肚を決め」「覚悟を決め」、自らの魂の声に従い、自分を許し、自分を愛し、これまでの過去を感謝と共に手放して、望む未来へと進んでいくサポートを行っています。