風の時代に入った昨今、「ハートを開く」という表現がよく聞かれるようになりました。
ハートを開くことは自分らしく生きていく上で必要不可欠なことですが、そもそもハートを開くとはどういうことか、そしてハートを開く方法、その効果を解説します。
ハートを開くとは
ハートとは、心臓、心、感情、愛情を意味します。
私たちがハート、という言葉を使う時、物理的な臓器である心臓よりも、心、感情、愛情を意図することが多いのではないでしょうか。
ハートを開くとは、シンプルに言えば”心を開くこと”であると同時に、人によって、捉え方によってはもっと深い、様々な意味があります。
まず、多くの人にとって一般的にハートが開いている状態とはどういうことか、その具体的な事例を書きます。
どんな相手も愛し受け入れられる
私たちの日常は多くの場合、家族や友人、仕事仲間など、何らかの人間関係の中にあり、その中で必ず、相手との何らかのコミュニケーションが生じます。
その時、どんな相手であっても、状況であっても、ジャッジせず相手の存在そのものを受け入れ、自他ともに尊重してコミュニケーションを心地よく取れることが、ハートが開いている状態です。
自分のことを愛し受け入れられる
また、コミュニケーションとは自分自身との対話も含まれます。むしろ、セルフコミュニケーションは、他者とのコミュニケーション以上に大切なことです。
自分自身との対話、パートナーシップがうまくいっていると、自分のことを真に愛せます。
そして、結果、相手のことも、抵抗なく愛せます。相手が誰であっても、区別したりジャッジすることなく、愛し愛されることに素直に喜びを感じられるようになります。
その時、ハートは開いています。
本音で自分らしく生きられる
私たちは本来、本音で生きることはごく自然なことです。
誰もが、生まれてすぐの赤ちゃんの時は、お腹がすいたときは泣き、嬉しい時は笑い、本音100%で生きていたはずです。
それは赤ちゃんが未熟だから、では決してなく、本来の姿を100%表現し、魂そのままのありのままの姿で生きているからであり、本当は、その姿こそが本来の私たちの在り方です。
しかし、成長するにつれ、親に言われたこと、世間の常識を押し付けられたり、ルールで縛られる中で、本音を言えなくなり、そして、自分の本音が何なのかも分からなくなり、ハートが閉じていく人がほとんどです。
いつも感謝であふれている
感謝とは私たちのハートが発する最も高い波動の感情エネルギーであり、心の在り方です。
感謝しなければいけないから感謝する、ではなく、自然に感謝できること。
真の感謝とは、ハートの奥から自然と、時には涙も伴い、温かくそして静かに湧いてくるものです。
その時ハートはとても純粋で、曇りなく、開いています。
深呼吸がしやすい
ハートが開いている状態は、自然と姿勢としても胸がひらくような形になります。そうすると、肺に空気が入りやすくなり、呼吸がしやすくなります。
呼吸がいつも深く、楽に出来ている人は、目には見えないエネルギーの通りもよくなります。ハートも自然と開いていきます。
吸った空気は肺に入ります。肺は位置的にも心臓に近く、上半身のほとんどを占めており、本来は風船のように伸びたり縮んだり、柔軟な動きをする臓器です。
しかし、悲しみや疑い、怒りや怖れなどのネガティブな感情でハートが曇っている時は、肺も連動して固くなり呼吸が浅くなります。
ハートチャクラが開いている
私たちの身体には、目には見えませんが、肉体と魂のつなぎ目、生命活動の上で非常に重要なエネルギーセンターであるチャクラが存在します。
エネルギー的なツボ、のようなものです。
一般的には第1~第7チャクラがよく知られており、そのうちの第4チャクラ、胸の中心にあるのがハートチャクラです。
ハートが開いている状態とは、ハートチャクラにエネルギーの滞りがなく、美しく輝いている状態です。
ハートを開くスピリチュアルな意味
スピリチュアルな視点から見た時、長い長い私たちの魂の旅路、輪廻転生の中で、過去世での出来事からハートが閉じてしまうケースもあります。
この場合、今世に起きた出来事や刷り込まれた思考のみならず、いくつもの人生において魂レベルでハートに固くカギを閉めてしまっているため、再び開く上でとても時間がかかる場合があります。
また、特に、スターシードと呼ばれる濃い宇宙由来の魂を持った人たちは、地球での生きづらさや、繊細さから、対人関係に苦労する結果、ハートが閉じていることが多いです。
スターシードに限らず、私たちは全員スピリチュアルな存在ですし、宇宙との繋がりがあります。過去世がない人も一人もいません。
何故なら、私たちの本体は肉体ではなく、魂だからです。
魂の声は、ハートで感じることができますが、私たち現代人は、いつも忙しく、頭、思考で考える癖がついてしまっています。
結果、外に起きる出来事から生じる感情に、振り回されてしまうのです。
この状態では、ハートを開き、本来の魂の道を生きることはできません。それは、自分の魂の声を遮断していることと等しいからです。
現実世界のからくりに氣づいて、覚醒していくには、頭ではなく自分のハートに従って生きる必要があります。
ハートが開いている人が増えれば、確実に世の中は明るく、調和に満ちた世界に変わります。
地球が急速に波動を上げている中、ツインレイとの出逢いなど、ハートを開くチャンスが今、これまでの歴史上類を見ないほど、多くの人にもたらされています。
ハートが閉じているとどうなる?
ここまで解説してきた通り、ハートが開いている状態であると、私たちは愛に満たされてとても楽に生きることができますし、それが魂の道を生きることとなり、結果、必要な魂のご縁を結んでいくことができます。
しかし、逆に閉じている状態であると、胸が苦しくなるような感覚が出たり、モヤモヤし続けたり、呼吸がしづらくなったり、様々に心身に影響を及ぼします。
実際にハート(心臓)からは、身体の中で脳をはるかに超える、最も強い電磁波、エネルギーが発せられており、人と人とのご縁や、現実世界に起きることも、この心臓から発せられる波動が大きく影響していると言われています。
つまり、ハートが開いていない状態だと、引き寄せ、と言われるような願望実現や、今とても増えているソウルメイト、ツインレイ、ツインソウルなどとの魂レベルの出逢い、本来の必要な魂のご縁にも、つながりにくくなるということです。
ハートを開く方法
私たちは本来、ハート全開で生まれてきており、それが自然なことです。赤ちゃんの時にはみんなそうでした。
それが、成長するにつれ社会における色んな制約やルール、思い込み、心が傷ついたり、辛い出来事を通じて、少しずつハートが閉じていってしまいます。
それでは、一度閉じたハートは、もう二度と開かないのでしょうか?
そんなことはありません。筋トレと同じように、ハートも日々意識的に行動していくことで開いていくことができます。
誰でも日常の中で簡単に実践できる、ハートを開くおすすめの方法を下記します。
歌ったりハミングする
「声で魂の深い癒しと氣づきを起こし、無限の可能性を拓く」
それが私の今世の使命のひとつです。
そんなヴォイスヒーラーとして、この歌うこと、ハミングすることを一番にお勧めしたいと思います。
歌ったりハミングすることは、お金もかからず、どこででも出来ます。さらに、自分の声は誰にとっても、最高最善の癒しの音霊、波動を持っているので、思考を介さずただハミングするだけでも、ハートを開く絶大な効果があります。
ただ、私たちは歌う時、幼い頃から、音程をや歌詞を間違えないようになど、正しく、うまく歌うことを教えられてきました。
声質にしても、高い声は明るくてキレイ、低い声は暗い、のような偏った価値観を刷り込まれてもきました。
結果、声を出すことに強い抵抗が出たり、自分の声が好きになれないという人が多かったりします。
ここでお勧めしている歌うこと、ハミングすることには、これが正しい、間違いというジャッジや、こうあるべき、というルールは一切ありません。
最初は抵抗があっても、ハートが開いてくると、声が出るようになってきます。そして魂と深くつながり、自然と涙が出たり、必要な癒しと氣づきが起こるのです。
直感で動く
こうしなければ、という思考や信念を手放し、自分のハートから発せられるシグナル、直感に従って行動することで、ハートは開いていきます。
自分が自分に対してオープンになり、自分の願いや欲求に素直になっていきます。
最初は抵抗、怖れが生じますが、怖れることを怖れず行動し続けていく、そして自分の直感を信じていくことが大切になります。
自己開示/自己表現する
自己開示、自己表現もハートを開く上でとても有効です。
例えば、SNSやブログで自分の想いや感じたことを発信することも、そのひとつです。
他にも、ダンスや絵画など芸術の分野を通して自己表現したり、日記をつけたり手紙を書いたりすることも有効です。
他人に見せる、見せないは関係ありません。まずは自分だけの世界でアウトプットしていくだけでも、絶大な効果があります。
喜怒哀楽を素直に表すことも、自己表現のひとつです。
本音を言う
自分の本心を明かすことは、相手にどう思われるだろうか、嫌われたくない、など怖れを生じることがあります。
しかし、相手が自分をどう思うかは、相手の問題であり、自分には関係ありません。どんなに好かれるように振舞ったとしても、嫌われる時は嫌われます。
だからこそ、本音を言うことを怖れる必要はありません。
相手がどう思うかよりも、自分がどう感じているかを大切にすること。自分の内側を感じることが、ハートを開いていく一歩です。
瞑想やヨガでリラックスする
瞑想やヨガで、リラックスすること。
頭を空っぽにして、肩の力を抜き、完全に脱力して、リラックスしている状態を保てれば、私たちは頑張らなくても、赤ちゃんの頃のような、本来の自然な姿に戻ることができます。
ただ多くの場合、すぐに思考が動き出してしまい、身体にも力が入ってしまいます。
だからこそ、1日のうち10分でも、意識的に自分と静かに向き合う時間を取ること、それを継続することが後に大きな変化を生みます。
その際、ハートを癒す瞑想音楽、クリスタルボウルなど倍音楽器の音色を活用することで、ハートが開きやすくなります。
とにかく遊ぶ
とにかく自分が好きなことをする、遊ぶ。
自然の中で昼寝してみたり、海水浴、遊園地など、とにかく子供が時が経つのを忘れて遊び続けるように遊ぶこと。
これまでやったことのないことをしてみる、常識にとらわれず、思い切って羽目を外してみると、ハートを頑なに閉じていた枠がポロリと外れていきます。
胸を開く
これは肉体的な動きとなりますが、意識的に肩甲骨をよせて、胸を開く。これだけで呼吸もしやすくなり、ハートを開く上で役立ちます。
実際に身体を動かすことで、エネルギーも動きます。ストレッチ、軽い運動も有効です。
ハートを開く効果
ハートが開いていくと、確実に人生は変わり始めます。
一番は、子供のように素直に、無邪気になっていけること。自分で自分を縛っていた変なこだわりがなくなり、柔らかな意識になるということです。
かっこつけていた自分、常に誰かと競争してきた自分、他人にどう観られるかを気にして偽っていた自分から、卒業していけます。
そして、陰にも陽にも傾くことなく、中庸、ニュートラルでいられるようになります。
自分が純粋に楽しいと感じること、ワクワクすることを抵抗なく行動に移していけるようになるため、結果、宇宙の流れに乗り、魂が決めてきた望む人生を生きられるようになるのです。
ハートを開く本質
ただ、ハートを開くとは、何にでもYESと言うことではありません。また、興奮し続けたり、ワイワイとハイテンションではしゃぎ続けることとも違います。
嫌なことは嫌、やりたくないことはやらない。自分に一致しないことにNOを出すこと。そしてそれに対して自分をジャッジすることなく、自分軸を貫くこと。
そして、時に、試練のような体験が起きても、ありのまま受け入れていくこと。
ハートが開いていると、自分の魂の道、自分軸に一致したものを抵抗なく受け入れられます。逆もまたしかりで、魂にとって不要なものを外に出すが出来ます。
エネルギー的には、ハートチャクラを通じて、魂にとって最適なインプット、アウトプットが自然に起きていきます。
これが、ハートを開くことの本質です。
結果、必要な縁、愛も豊かさも、自然と巡るように出来ているのです。
まとめ
私たちのハートは、ずっと開きっぱなしということはありません。
例えば、まるで花々が、太陽に向かっては花を開き、夜になると閉じることがあるように、私たち人間も、コミュニケーションの相手によって、起きる出来事によって、誰でも、ハートがきゅっと閉じてしまったり、また開いたりすることがあります。
威圧的だと感じたり、怖れを感じる時にはハートは閉じていきます。逆に、優しさ、温かさ、安心を感じれば、ハートは開いていきます。
閉じたり開いたりするのがハートです。私たちの心は生き物だからです。
時にハートは、私たちを守るために閉じることもあります。
それは自己防衛反応のひとつです。
傷つきたくない、傷つかないように、という繊細な想いも、決して否定しないでください。
閉じていても大丈夫。怖くても、少しずつ開いていけば良いのです。
花に開花時期があるように、私たちの人生にも、必ずタイミング、季節があります。
その流れに抵抗しないこと、焦らず自分を信頼して、安心していることも、ハートを開く上で大切です。
2024年の大きなテーマは、これまで深めて来た自己愛と自己受容を土台として、さらに自己統合を進め、実際に行動に移していくことです。
自分自身の闇から逃げることなく、あるがままの本当の自分を生きるという「肚を決め」「覚悟を決め」、自らの魂の声に従い、自分を許し、自分を愛し、これまでの過去を感謝と共に手放して、望む未来へと進んでいくサポートを行っています。