「コミュニケーション」というと、人と対話することをイメージする人が大半ですが、実際私たちのコミュニケーションとは、非言語で行われている部分が約9割であると言われます。
言葉以上に伝わる、非言語コミュニケーションとは何なのか?
そして今、新たな風の時代において、なぜそれが重要なのか、その効果についても、解説します。
非言語コミュニケーションとは
非言語コミュニケーションとは、ノンバーバルコミュニケーションとも言われ、人と人の間に存在する、言語外のコミュニケーションを指します。
主に、
- 服装や髪型、メイクなど見た目
- 身振り手振りのジェスチャー
- 表情、目線の向け方
- 体勢、姿勢
- 声のトーン、抑揚、強弱
- 話すスピード
- 相手との距離感
などから、私たち人間は様々な非言語メッセージを受け取ります。
敏感な人は、その人の体臭、香りや呼吸など息づかいからのメッセージも、無意識レベルでも繊細に感じ取っています。
非言語コミュニケーションの割合
非言語コミュニケーションの割合は、人のコミュニケーションの全体の割合を100%とすると、なんと93%にも及びます。
これはアメリカの心理学者、アルバート・メラビアンが提唱した「メラビアンの法則」に基づくものです。
たとえば、人前で話をしたり、スピーチをすることは、誰もが一生のうち一度は体験することと思います。
その時、一番心を砕く、悩むポイントは、大半の人が話の内容です。
ところが、聴いている人は、話し手が苦労して考えた話の内容にはたった7%しか注意を払っていないという衝撃の事実があります。
人は話の内容を聴くより、その人の話し方や見た目など、非言語コミュニケーションの仕方に注目しているのです。
非言語コミュニケーション力の重要性
非言語コミュニケーション力の重要性を物語るように、「人は見た目が9割」という書籍や、「人は見た目が100%」という人氣ドラマまで生まれましたが、そのくらい、人が相手からキャッチする情報のほとんどが、前述の非言語部分から生まれています。
昨今、コミュニケーションに苦手意識があることに対し、「コミュ障」という言葉が頻繁にSNS上で使われるようになりましたが、人と話したり話を聴いたり、言葉を巧みに操れることが必ずしもコミュニケーション能力が高い、ということではありません。
たとえ無口であったとしても、言葉使いが器用でなかったとしても、高い非言語コミュニケーション能力で、人に何倍もの速さで情報を伝達したり、その場の空氣を落ち着かせたり、人に癒しを与えている人も沢山います。
人は肉体だけの存在ではない
私たち人間は肉体だけではない多次元的存在で、誰にでもオーラ、霊体など目には見えないエネルギー領域を体の周囲に持っています。
コミュニケーション方法も、現代人は言葉を使うことが当たり前とされていますが、かつての縄文人、レムリア人など古代人はテレパシー能力を持っていたとも言われています。「以心伝心」「虫の知らせ」という言葉がある通り、今よりはるか古(いにしえ)の時代には、テレパシー、第六感で互いの想いをキャッチし、伝えあっていたのです。
縄文・レムリア回帰の時代とも言われる風の時代においては、その目には見えない「非言語コミュニケーション力」の重要度が増しています。
さらに今、頭で考える思考で生きる”体主霊従”から、魂の想いで生きる”霊主体従”の時代となり、目には見えない、言葉では表しきれない想念や意識が現実化するスピードもとても速くなっています。
非言語コミュニケーションの領域には魂が現れる
非言語コミュニケーションの領域は、魂の想いにとても正直です。
たとえば、頭では否定していても、身体が喜んでいる。またその逆で、頭では肯定して受け入れているのに、身体がこわばる、といった経験は誰もが一度はあるのではないでしょうか。
この場合、身体の反応が”真実”です。
自分の本音が分からない時、どちらの道を選んだらよいか迷う時は、それぞれの選択肢をクリアにイメージしたり、実際に声に出してみて、身体が何を感じるのか、その体感をよく観察してみてください。
そうすれば、どちらが魂の願いに沿ったものかが分かってきます。
恋愛においても非言語コミュニケーションが重要
コミュニケーション力が大きなカギを握る、恋愛においても、言葉ではぶっきらぼうな男性が、ボディタッチやジェスチャー、目線で内なる深い愛を伝えてくることはよくあります。
その相手が魂の関係性が深い、ツインレイやツインフレームなどのソウルメイトであれば、なおさら、テレパシックに入ってくるメッセージを受け取ることも多くあるでしょう。
言葉では表しきれない愛、感動、微細な感覚が、私たち人間にはあります。
言葉にならないから、それらが存在しないわけではなく、また、言葉に出来ないことが、コミュニケーション力が低いわけでも、コミュ障であるわけでもありません。
それらは、むしろ言葉にはしない非言語コミュニケーションの方が、何倍も伝わりやすいこともあります。
非言語コミュニケーション力の影響と効果
コミュニケーションの土台となるのは、相手への、そして自分自身への「関心」です。
もっと言うと、「愛」です。
愛の反対は憎しみではなく無関心、とよく言われますが、関心がなければ、愛がなければ、そもそも、私たちはコミュニケーション自体取ろうとは思いません。
非言語コミュニケーション力を磨くことは、自分が持っている相手への関心、愛をとても豊かに、素早く、言葉以上に適切に表現することにつながります。
下記に日常生活に即、生かせる、非言語コミュニケーションの事例を紹介します。
うなずき
人は誰もが、自分の話を聴いてほしいと願う生き物です。話を聴いてもらえる=自分という存在を受け入れてもらえる、認めてもらえると感じます。
承認欲求が満たされるのです。
「あなたの話を聴いているよ」「認めているよ」「あなたをありのまま受け入れているよ」、というサインの最も分かりやすい、最たるものが、うなずきです。
話し手は、無意識レベルでも、自分の話をうんうんと聴いてくれる相手に好意を持ちます。そして、愛を感じて、安心します。
自分を受け入れてくれる、安心させてくれる、愛を与えてくれる相手を嫌う人は、まずいません。
ボディタッチ
人は相手に愛や親しみを心底感じた時、その手で身体に触れたいと願います。同性同士であっても、親子であっても、愛が高まった時、「触れて感じたい」と願うのです。
五感のひとつである触覚で相手を感じること。そして触れられた相手も、その手の温もりから、言葉にならない愛、感謝、親しみなど様々なメッセージを感じ取ります。
手からは、「手当て」「ハンドパワー」という言葉がある通り、その人の持つエネルギーがとても伝わりやすいのです。
もちろん手を介さなくても、たとえば、肩と肩が触れあうだけでも、「お互いに分かり合えている」「相手は自分のことをこう思っている」「互いに何を求めているのか?」が分かったりします。
笑顔
言うまでもなく、笑う門には福来る、笑顔は幸せの源です。
もちろんその笑顔は、見せかけの作り笑いでなく、真の笑顔です。
真の笑顔かどうかは、感じ取れる波動や、呼吸を感じれば分かります。
その人の笑顔をひと目見て恋に落ちる、運命を感じることはあるでしょう。心からの笑顔を見せる時、そのオーラは最大に輝き、それだけで相手に最上級の愛の非言語メッセージを伝えることができるのです。
目線
目はすべてを映す鏡であり、言葉以上に本当に豊かで様々なメッセージを語ります。だからこそ、恥ずかしかったり緊張して相手の目を見れない、という人も多くいます。
しかし、たとえば好意があるがゆえの恥じらいであったとしても、目線を合わせないということは、相手を受け入れていない、という非言語メッセージを相手に与えることになりかねません。
じっと目を合わせ続けることは、誰にとっても多少のストレスになるため、会話のポイントポイント、大切な話の時にだけでも、目線を向けることで、必要なメッセージをより明確に伝えることができます。
服の色
前述の通り、人は見た目で9割以上、相手の印象を判断するという法則からも、目から入ってくる非言語情報は膨大です。
中でも色の情報は、私たちの心理に様々に非言語メッセージを働きかけます。中でも、一番目に飛び込んでくるのはその人の服の色です。
色によって相手に伝わるメッセージは様々ですが、よく使われる色の例では、
- 赤:情熱、熱意、興奮状態
- ピンク:女性らしさ、可愛らしさ
- 黄色:明るさ、元気
- オレンジ:優しさ、親しみやすさ
- 青:冷静さ、かっこよさ
- 紫:神聖さ
- 白:清潔感、純粋さ
など、その色によって全く相手に与える印象が変わってきます。
こういった色の非言語メッセージの影響を理解した上で、場に応じて服装を選ぶことも、とても楽しく、そしてまた、相手に対する思いやりにもつながります。
香り
ある時から、スメハラ(スメルハラスメント)という言葉が世の中に現れました。目には見えない匂い、香りによって、実は多くの人が影響を受けているという事実を象徴するような言葉です。
古来より、私たちの先祖は様々な儀式や日常生活において、香りの力を活用してきました。
日本においても、神社やお寺ではお線香、お香が焚きしめられ、個人の生活においても、アロマセラピーをはじめ、香りの様々な効能を楽しむ人が増えています。
ハーブや芳香植物たちから作られる精油(エッセンシャルオイル)は、天然の香りとして本来、私たち人間がもっとも安らぐことができ、受け入れやすいものです。感情面においても様々な潜在的作用をもっているので、精油ごとの効能や秘めたメッセージを理解した上で使い分ければ、非言語メッセージとして必ず役立ちます。
植物は地球の愛そのもの。その植物たちから生み出される香りは、私たちを魂から癒し、生きる力を与えてくれます。
アクセサリー
ピアスやネックレスなど、アクセサリーから非言語メッセージを受け取る人は意外に多いです。特に女性同士は、無意識でも、互いの装飾品を細かにチェックしていたりします。
大ぶりのアクセサリーを身に着けていると、ゴージャスで快活な印象を与えたり、小ぶりのものは控えめな氣品や知性を感じさせたりします。
特に、地球の愛そのものである天然石を使ったアクセサリーは、その人の持つ個性やエネルギーをよりパワフルに見せてくれたりもします。
石の力でオーラが拡大したり、新たな力が拓かれたり、クリアリングされたりするためです。
相手に与える非言語メッセージはもちろん、身に着けている本人にも心地よさ、前向きな気持ち、華やかさ、女性としての歓びを与えてくれます。
まとめ
私たち人間は本来、豊かな五感(聴覚、触覚、味覚、臭覚、視覚)を持つ生き物でした。
星の動きから季節を知り、風の匂いから嵐を知り、目の前の草や動物が食べられるのかどうかの判断も、五感を研ぎ澄ませることで自らの身を守り生き抜いてきた歴史があります。
それが文明の発達に伴い、人工物に囲まれた生活を続けるうちに五感が鈍り、本来感じ取れるはずの非言語メッセージも、受け取れなくなっている現状があります。
自分軸を持とう、ありのままの自分で生きよう、というメッセージが今、様々な出来事を通じて届けられていますが、「自分軸を持つ」「ありのままの自分で生きる」とは、まずは五感を取り戻すこと。自然体の自分に戻ることです。
そうすれば、非言語コミュニケーション力は自然と養われていきます。
風の時代は、「考えない」時代。
頭ではなく五感で感じ合い、伝えあう非言語コミュニケーション力が、真の愛と豊かさ、調和を生みだしていきます。
唯一無二の最高の楽器でもある自らの声は、最善の癒しと強力な現実創造のパワーを生み出します。
自分を深く知り、癒し、内なる自分自神とつながり、真実の愛を伝え、本音で本当の自分を生きるためのヒーリングセッション・講座です。