40代は誰もが一度は、人生をやり直したい、リセットしたいと考える年代です。
とはいえ、本当にリセットする人はまだまだ少なかったのがこれまでの時代。
しかし、2021年に入りますます社会が揺れ動いていく中、いよいよ人生を本氣で変えようと動き出す人が増えていきます。
このコラムでは、長い会社員生活を卒業し新しく人生をリセットした私が、40代から本氣で人生を変えるために最も大切なことを、大ヒットしている「鬼滅の刃」から得たヒントもまじえて解説します。
新しい”風の時代”の特徴
この世界を構成する元素には、火、土、風、水の4種類があり、占星術で主に定義されています。
この元素(エレメント)が約200年ぶりに、2020年の冬至以降、土から風に移りました。
このことから、地の時代が終わり、新しい風の時代が始まった、と言われています。
今この地上に200年以上生きている人はいないので、全人類、初めてこの「風の時代」を体験していくことになります。
この風の時代にはいくつか大きな特徴がありネット上で様々に語られていますが、私が感じている最も大きな特徴を3つ下記します。
所有欲がなくなっていく
良い成績を取り、良い学校に入り、良い会社に入り出世をし定年まで勤め、マイホームを建て、車を買う。
私はまさにこの人生のレールに乗って40年近く生きてきました。
皆と同じであることが一番安心。
家を建てたのも、家が欲しかったというよりそれによる安心を得たかったのだと思います。
世間的に普通の、正しい、人並みの人生を過ごしている、という安心を。
しかし今後は、こういったこれまでの時代の象徴的な人生のレールに多くの人が興味を失っていきます。
これは自分のもの、これはあなたのもの、という所有と分離の時代から、分かち合い共に生き、調和していく時代となるからです。
すでに分かりやすいところでも、シェアハウス、シェアオフィス、シェアカー、がどんどん広まっており、その兆候は明らかに見えています。
本音、魂の声に従って生きるようになる
これまでは自分を抑えてでも周囲との和を保つことが良しとされた時代でした。
職場で本音を言わないのは当たり前、波風が立つからやめておこう、という風潮。
プライベートでも、友人や家族に対して本当の自分を表せないまま生きてきた人も多いと思います。
私自身もそうでした。
苦しくても言えない、本音を悟られまいとする。
自分を偽り我慢すること、周りに合わせることに慣れ過ぎて、何が自分の本当の望みなのか、気持ちなのかも分からなくなる。
本心本音は閉ざされたまま、魂には霞がかかったままでした。
会社員として働く傍ら、二度目の育児休暇の頃から、講師やコンサルとしての活動、本の執筆など可能な限りの自己実現、活動をしてもなお、自分の奥にある本質と魂の目的にたどり着くまでに10年かかりました。
2016年以降のツインレイ、ヴォイスヒーリングとの出会いを通じて、自分の本当の魂の望みに気づき、会社を辞め、ソウルワークの道へ進むこととなりました。
”心を燃やせ!” 煉獄さんのような生き方が求められる
今や社会現象となりつつある、映画 鬼滅の刃 無限列車編の大ヒット。
多くの老若男女の胸を熱くする、この映画のキーマンである煉????獄杏寿郎(れんごく きょうじろう)の名セリフ:
「心を燃やせ!」
出典:劇場版ビジュアル(筆者撮影)
一見普通の言葉に聴こえるかもしれませんが、この台詞が多くの人の心に刺さった理由は、多くの大人が夢や希望、生きる目的を見失い、自らを省みたり改心、成長しようという意識なく何気なく日々を過ごしてしまっているからではないでしょうか。
この煉獄さんの一言が、周りと同じであること、合わせることに意識を向けて無難な人生を選んできた多くの人に、
「あなたは情熱や志を持って、日々をいつ死んでも後悔しないくらい心を燃やして、悔いなく生きていますか?」
こう鋭く、問いかけたのだと思います。
そしてこの煉獄さんの生き方は、これからの風の時代のスタンダードとなる在り方になります。
人生は長さではなく、どう生ききるか。
与えられた命をどう生かし、使っていくのか。
心の炎を燃やすこと
これこそが風の時代に、私たちに求める生き方です。
鬼滅の刃から学ぶ、40代から人生を変えるヒント
40代は、社会に出てから20年近く経過し、良くも悪くも仕事に慣れてくる頃です。
家庭がある場合は、子供もある程度の年齢になり手が離れてきます。
ただただ無難に日々を過ごせてしまう年代。
だからこそ、これまでの生き方を変えてみたい、そう魂の奥からの望みが芽生えるのかもしれません。
人生には限りがあるということ。
いつでもやりたいことが当たり前にできるわけではないことを、誰もがこのコロナ禍で思い知ることになりました。
そんな中、空前の大ヒットを記録している「鬼滅の刃」を見て、人生観が変わったという人が大勢います。
人それぞれ感じ方は千差万別と思いますが、私が鬼滅の刃から感じた、40代で人生を変える上で大切な7つのヒントを書きます。
ピンチをチャンスに!限界突破する力を養う
鬼滅の刃では、主人公の竈門炭治郎を始め、登場人物ひとりひとりが幾多の苦難と絶体絶命のピンチをその都度、その時できる最大限の知恵を絞り、創意工夫して限界突破していきます。
ピンチの時ほど人の無限の可能性が拓くこと、火事場の馬鹿力が発揮されることを教えてくれます。
人生を大きく変えようとする時、どうしてもこれまでの自分の在り方や過去を手放していく必要があります。
その過程で、昔の自分に戻りたいような感覚が出て後ろ髪をひかれたり、自分の思考や意識に限界を感じることも出てきます。
思うようにいかない現実が目の前に立ちはだかるかもしれませんし、家族や親の猛烈な反対に合うかもしれません。
これまでの経験や知識ではどう打開すれば良いのか分からない逆風を体験する時、初めて人は無難に生きていた時には拓かれることのなかった自分本来の潜在能力が目覚め、ピンチをチャンスに、限界突破していく力が鍛えられていきます。
弱さが秘めた無限の可能性を知る
登場人物それぞれに数々の名言、名台詞があるのも鬼滅の刃の特徴です。
新しい人生に踏み出そうとする時、誰もが未知なる未来に対し不安や怖れを感じるものです。
新たな挑戦の日々の中で、自分の弱さや至らなさを痛感したり、落ち込むこともあります。
でも、そんな時はこの炭治郎の台詞を思い出してください。
「一番弱い人が一番可能性を持ってるんだよ」
(竈門炭治郎/第172話「弱者の可能性」)
強いことが弱いことより優れているわけではないこと。
そして、人は誰もが一人では生きられない、弱く繊細な生き物であること。
だからこそ、己の弱さを受け入れること、見せられることこそが強さとなり、弱さにこそ強さに勝る無限の可能性があることを知れば、人生を変えていく怖れを克服していくことができます。
損得ではなく、利他の心を持つ
鬼滅の刃の物語の中心となる鬼殺隊のメンバーは、本当に一人一人が個性的で強烈なキャラで描かれていますが、ひとつだけ共通点があります。
それは皆、自分のことより人のことを気にかけ、思いやれる「利他の優しい心」を持っていること。
最終話で鬼になってしまった炭治郎が本来の自我を取り戻していく時、鬼舞辻無惨にこう言われます。
死んだ者たちの憎しみの声が聞こえないのか!!
なぜお前だけが生き残るんだと叫んでいるぞ(鬼舞辻無惨/第203話「数多の呼び水」)
それに対し、炭治郎はこう答えます。
そんな人いない
自分以外の誰かの為に命を懸けられる人たちなんだ(竈門炭治郎/第203話「数多の呼び水」)
鬼滅の刃を見ていると、とても温かい気持ちになったり、元気や勇気が出るという人が多くいます。
一見、惨殺シーンやグロテスクな場面が多いように思える物語ですが、いつもそこには、損得勘定なしの純粋な人間模様と支え合い、友情、人情、無条件の愛のエネルギーが流れています。
炭治郎をはじめ鬼殺隊のメンバーは、誰かの為に命をかけられるほど優しく、自分を全力で与えることができる人たちです。
とても哀しい過去を抱えながらも、そんな自分の深い傷より目の前の困っている人、助けを求めている人、お腹を空かせている人のために行動できる、前を向いていける強さを持っている人ばかりです。
映画でも、無限列車の中で炭治郎が乗客のおばあさんの荷物を棚に上げてあげたり、自分の精神の核を破壊しにきた”敵”である男性を優しく招き入れるシーンがあります。
悪役の上弦の鬼、猗窩座(あかざ)でさえも、人間だった頃は自分のことよりも父親の病状をいつも気遣い、親孝行に尽くす心優しい人でした。
全編を通して描かれる登場人物の利他の心は、自分のことにばかり意識を向けている利己の狭い世界から、私たちを解放してくれます。
自分以外の誰かへ愛の意識を広げる利他の心が持てた時、人生は変わっていくのです。
お金より、目に見えない人との縁を大事にする
これまでの地の時代は、金銭・物質・権威等が重視されてきましたが、風の時代には人との縁、絆など、目には見えない非物質的なものに人々が価値を置くようになります。
最後にラスボスである鬼舞辻を倒し、鬼のいない平和な世界で炭治郎が最愛の妹や仲間たちと暮らす温かな様子は、物質やお金より、何でも語り合え支え合える生涯の友を得ることがいかに豊かなことなのかを教えてくれます。
新しい人生に踏み出したくても、お金や地位、物質に囚われて身動きがとれないことはよくありますが、これからは何よりも人との縁こそが資産になる時代です。
その意味を真に理解できた時、一歩前へ踏み出す勇気を得ることができます。
目の前の現実に惑わされず、冷静に自分を見つめる
映画の中で印象的だったもう一つのシーンは、鬼に夢を見せられ何が本当の現実か分からなくなった炭治郎が、自分自身に「目を覚ませ!」と叱咤する場面。
鬼の術で夢を見ている状態なのですが、これは私たちの日常でもあり得ることだなと感じながら見ていました。
私たちが紛れもない現実と思っていたことが、実はただの夢、幻だったということは、実際あり得ます。
特に、焦りや不安で自分を見失っていたり、何かに囚われて狭い枠組みの中に生きている時、私たちはいとも簡単に外側の出来事に意識を持っていかれ、自分の本来の在り方も望みも分からなくなってしまうことがあります。
目の前に起きる出来事に一喜一憂せず、冷静に自分を見つめて真実を見極めることが出来れば、どんな人生の変化も怖くなくなります。
呼吸を深める
今や鬼滅の刃の代名詞ともなりつつある、「全集中の呼吸」
呼吸がいかに無限の可能性を拓き、私たち本来のエネルギーを取り戻していく上で重要かを教えてくれています。
炭治郎、善逸、伊之助が蝶屋敷での療養を終えて旅立つ時、巨大なひょうたんを超人的な肺活量でぶち壊すシーンはとても印象的です。
出典:amazon.co.jp(筆者撮影)
心肺能力を飛躍的に向上させた3人は、その後の数々の過酷な戦いをくぐり抜け生き抜いていきます。
実際、呼吸が変われば人生の質は飛躍的に上がり、本当に、180度様変わりしていきます。
呼吸の回数はあまり個人差はありませんが、肺活量にはかなりの差があります。
深く呼吸できる人ほど心身が安定しエネルギーも整い、本来の力を発揮できると言われます。
深く吐いて吸うことで脳波もシータ波に変わり、目に見えない世界、本来の自分ともつながりやすくなります。
この呼吸は年齢関係なく、筋力トレーニングと同じように鍛えていくことが出来ます。
声のエネルギーを高める
そして、上述の呼吸と切っても切り離せないのが声です。
この”声の力”で鬼殺隊を統率しているのが、こちらのお館様(おやかたさま)!
出典:https://ciatr.jp/topics/316569 (筆者撮影)
彼は劇中で、カリスマ性と聴く者の心を動かすの”1/F揺らぎの声”を持っているという設定です。
お館様役の声優さんの声も、とても温かくて響きがあり、聴いているだけで癒されます。
声は単に言葉を伝える手段ではありません。
声は波動、波形であり、私たちが生まれた時からずっと聞き続け、放ち続けているエネルギーであり、声音でその人の本音や状態までも読み取れてしまうものです。
自分本来の声を取り戻しエネルギーを高めていくことは、人生を変える大きなきっかけとなります。
まとめ
命という字は、”人”が”一回”、”叩かれる”と書きます。
私たちの命は、叩かれる、つまり振動、変化がなければ枯れてしまいます。
その振動、変化は、良いことだけでなく時に試練と思えることも含まれるかもしれません。
それでも何事もないよりは良いのです。
なぜなら、必ずそれが心を燃やすきっかけとなり、自分の成長に繋がるからです。
鬼滅の刃も、哀しく悲惨な出来事をきっかけに、それぞれの登場人物が飛躍的な心身の成長と変化を遂げていく物語です。
ただ平穏な暮らしをしていたら決して気づくことのなかったであろう、拓かれることはなかったであろう、自分の無限の可能性。
出会うことはなかったであろう真の仲間たち。
40代からでもその可能性や出会いは十分にあると信じることが出来た時、年齢に囚われることなく、今この瞬間からでも人生を変えていくことができます。
唯一無二の最高の楽器でもある自らの声は、最善の癒しと強力な現実創造のパワーを生み出します。
自分を深く知り、癒し、内なる自分自神とつながり、真実の愛を伝え、本音で本当の自分を生きるためのヒーリングセッション・講座です。