
日本人は心身共に繊細かつ、空気を読むという文化があるため、人の感情、心の機微を感じ取れる人が多いです。それゆえにエンパス、HSPの性質を持った人も多く、集団の中や人混みで疲れやすかったり学校や職場でも生きづらさを感じがちです。
しかし、エンパスは病気でも欠点でもなくひとつの大きな才能であり、個性のひとつです。
本記事では、その才能と個性を現実社会で生かしていくために即実践できるスピリチュアルな方法を解説します。
エンパスとは

エンパスとは、英語のEmpathy(エンパシー・共感力)に語源を持った言葉で、一言でいうと【人への共感力】と【空気を読む力】が並外れて高い人を指します。
日本人は欧米の人々と比べるとエンパス体質の人が多いと言われます。欧米人が20人に1人と言われる一方、日本人はなんと5人に1人がエンパスと言われているのです。
日本人にエンパスが多い理由
欧米人に比べて日本人にエンパス体質の人が多い理由は、日本特有の「自分より他者の氣持ちをくみ取り、優先する」ことを美徳とする風潮が根底にあります。
幼い頃、「お友達の氣持ちを考えて行動しなさい」「お友達に譲ってあげなさい」「周りに迷惑をかけてはダメ」「みんなと足並みを揃えて」
そう先生から叱られたり諭された記憶を持った人が多いのではないでしょうか。
理由は日本の文化そのものに周囲との和を重んじる傾向と空気を読み取り他者を尊重することが重視されている点にあります。
HSPとの違い
エンパスはHSPと混同されやすいですが、厳密には違います。HSP(Highly Sensitive Person)は、音や光、環境音、匂いなど五感に対する刺激に非常に敏感に反応するのに対し、エンパスは人の感情、人とのやりとりの中でそのエネルギーを吸収してしまい疲弊することが多いです。
共通点としては、どちらも人並み外れた非常に繊細な感覚を持っているという点です。
エンパスのタイプと特徴

エンパスにはいくつかのタイプと特徴があります。自分がどのタイプに当てはまるかを知っておくことは、自分自身を理解し受け入れ、エンパス体質を欠点ではなく才能として生かしていく上でもとても大切になります。
感情吸収タイプのエンパス
周りにいる人の感情を無意識に吸収してしまう感情型エンパスは、とにかく人といると疲れるのが特徴です。
人の感情の空気清浄機のような役割を果たし、他人の怒りや不安をまるで自分のことのように感じ、一緒に怒ったり泣いたり不安になったりするのです。
相手は自分と同じように泣いたり怒ったり共感してくれることが嬉しく、強い信頼を寄せると同時に、親子や恋愛関係においては共依存関係になりやすかったりもします。
実際、赤ちゃんはお母さんのお腹にいる時、お母さんが感じる感情全てを一緒に感じていると言われます。私自身は生まれてからも物心ついた時から母親や家族のネガティブ感情の浄化役に徹し、ツインと出会い自己浄化が始まるまでは振り回されっぱなしの人生でした。
また、スピリチュアルな感性が高く憑依体質のある人は、ただ一瞬通りすがっただけでも相手の感情が自分にバンッと入って来たりします。
ヒーラータイプのエンパス
ヒーラーやセラピストはまず100%エンパスといっても間違いありません。まず、ヒーラータイプのエンパスの人は無意識レベルで瞬時にその場の空氣感を読み取り、周りの人の負のエネルギーを浄化しようとします。
また誰かが争っていたり責められていたりすると、自分が直接言われるよりも辛く感じ、雰囲気を良くしようと無意識に振舞い、奔走します。
それがごく自然に出来てしまい、周りも癒されるため、職場などでは「あなたがいると場が和む」と頼られたり、仕事上でも調整役を任されることが多いです。
体調反応タイプのエンパス
周りの人の体調不良に共鳴しすぎて、自分も体調を崩してしまうタイプのエンパスです。特に痛みを感知しやすく、頭、胃やお腹など同じ部位に痛みが出たりします。
整体師、マッサージ師、アロマセラピストなど人の身体に直接触る機会が多い人がこのエンパス体質を持ちやすく、共鳴して痛みを感じられるからこそ、施術レベルが精密になり深まるメリットもある一方身体への負担は大きく、怪我や病気を発症してしまうこともあります。
私のセッションに来られるお客様の中にも、物理的に人の病気や体調不良を扱うドクターやセラピストさんがおられます。ブレスレットやペンダントを身に着けたり、仕事上難しい場合はクリスタルの原石、タンブルをポケットやカバンに入れて自分自身をプロテクションする方法をお伝えしています。
環境反応タイプのエンパス
その土地や場所のエネルギーを吸収してしまうタイプです。例えば過去の歴史の中で大きな悲惨な出来事や闘いがあった場所や、人の念が強く残っているような場所で気分が悪くなったり、逆に波動が高すぎる聖地などで強烈な心身の浄化が突然起きたりします。
その土地や場所は浄化されるためグリッドワーカー(地球上の重要ポイントを浄化するライトワーカー)として活躍する人もいますが、本人は疲労するため自身のエネルギーを日々高め、整えていく必要があります。
このタイプのエンパスは旅行が苦手という人も多いです。
直感タイプのエンパス
普通の人が絶対に氣づかないようなことに氣づけてしまうのが直感タイプです。顔の表情にも言葉にも出していないのに、相手が本当は肚の底で何を感じているのかを瞬時に察します。
非言語領域のメッセージを読み取ることに優れているため、鉱物(パワーストーン・クリスタル)や動植物たちとコミュニケーションできたりもします。
逆エンパスとは

エンパスと逆エンパスは表裏一体で、逆エンパス体質の人もエンパス同様繊細であり、人の感情には非常に敏感ですが、エンパスが周囲から色んなものを吸収するのに対し、逆エンパスは自分から周りに強いエネルギーを放出します。
一人の人が心身のコンディションによって、エンパス、逆エンパス両方の体質を持っていることもよくあります。
自分自身の発するエネルギーが強すぎて良くも悪くも人に影響を与えやすく、自分の感情が周りに伝染するということがよく起きます。
逆エンパスの特徴
エンパスが一人の時間でエネルギーを回復するのに対し、逆エンパスはいつも自分の中からエネルギーがあふれ出るので、誰かといることでエネルギーを放出し循環させて回復することが多いです。
逆エンパスは一人でいることが苦手です。人と会話したりアウトプットをしないとエネルギーを解放できないため、エネルギーが滞留すると悶々と苦しくなります。エネルギーが体内に留まることで水を飲んでも体重が増えていく、なかなか痩せられないという現象も時に起こります。
逆エンパス体質の人は周りを巻き込むことが得意で、場の空氣を一瞬で変えたり、いわゆるオ―ラが輝いているタイプの人が多いですが、影響力が強いがゆえに時にそれが無意識に相手を支配、コントロールすることにも繋がってしまいますので注意が必要です。
ダークエンパスとは
ダークエンパスとは、逆エンパスの闇バージョンと言うのが分かりやすいかもしれません。自らのエンパス体質を自己利益のためや周囲を支配するために利用するため、ダーク(闇の)エンパスと呼ばれます。
周りへの影響力も強くカリスマ性もあるため、関わった人から承認を求められることを文字通り逆手に利用して、相手を自分のコントロール下に置こうとします。
反社会性をもったダークエンパスも近年増えているようで、海外の有名ファッション雑誌で特集されるほど世界的にも注目されています。
エンパスの悩み

ここまで色んなタイプのエンパスについて書いてきましたが、エンパス共通の悩みが、大きく3つあります。
- 他者と自分の境界線があいまい
- 無意識なので自分で氣づけない
- 自分のことがよく分からない
他者と自分の境界線があいまい
エンパスは大人になっても人と自分との間に健全な境界線が引けていないことが多いです。その境界線とは物理的な壁などではなく、エネルギー的なものです。
誰でも自分自身の人生をしっかりと自分軸で歩んでいれば自然とそのバリアのような境界線は作れるのですが、エンパスは生まれてから人より何倍も多くの情報や人の雑念、感情を吸収し続けていて、何が本当の自分なのかもはや分からなくなっている人も少なくないのです。
実際ヒーリングをさせていただくと、お母さんや別の人のエネルギーが憑依に近い形で入り込んでしまっている場合もあります。エーテルコードが繋がったままになっているのです。
そういった場合、常にそのコードからその人の思念が流れ込んでくることになり、自分のエネルギーも流れ出してしまいます。
無意識なので自分で氣づけない
エンパスはひとつの才能でもあるため、自分が人のエネルギーを吸収したり、人に自分のエネルギーを大きく作用させてしまっていることになかなか氣づけません。
「私といると癒されると言われることが多いなぁ」
「私がお店に入るといつも満員になるなぁ」
「なんか私は人に頼られることが多いなぁ」
あったとしてもそのくらいの認識しかないことがほとんどです。
だからこそ、エンパス体質である自分をまず自分自身が理解し、認めてあげることが大切です。
自分のことがよく分からない
今感じている感情や願いが自分のものなのか、誰か他の人のものなのか。その区別が非常につきづらいです。
俳優さんや女優さんは役作りのために、その人物のエネルギーを憑依させるとよく言われます。本当にその時はその人物になりきっているので、口調も性格も姿かたちさえも撮影の間はまったく元の本人と変わってしまいます。
だからこそ名演となるわけですが、撮影が終わっても役が抜けきらず自分自身を取り戻すのに苦労される役者さんもいると聴いたことがあります。
これは有名人に限らず、私たち一般人にも同じことが言えるのです。
エンパスのスピリチュアル能力

エンパスという表現は、HSPなどに比べてスピリチュアル的なニュアンスで使われることも少なくありません。エンパス体質の人は確かに、その繊細な感覚ゆえにスピリチュアルな感性も鋭いと言われています。
エンパス体質の人が共通して持っている主なスピリチュアル能力を紹介します。
相手が考えていることが分かる
エンパスは相手が何を考えているかを直感的に察知します。特にエンパスの子供たちは親をはじめ大人の思惑をすべて見抜いています。
空気を読む力がずば抜けている
空気の先読みにおいては右に出る者はいないというくらい、瞬時にその場の雰囲気から今何を自分に求められているのか、何をすれば周りが喜ぶのかを悟ります。
故に、常に先回りして良い子に振舞うことができるので、学校では先生から褒められたり、クラスの人気者になることもあります。
先を見通せる
先を見通す力は、太古の昔には皆が当たり前に持っていたと言われます。現代では予知能力などとは特別な霊能力を持つ人だけが扱えるスピリチュアル能力と思われがちですが決してそうではありません。
エンパスの人は無意識にでも先を読み行動していることが多いのです。
超感覚的知覚
超感覚的知覚とはESPとも言われ、欧米ではシックスセンス(第六感)、日本では古来より【虫の知らせ】として知られてきました。
ふと頭に浮かんだ人に連絡をしたら、その人も自分に連絡をしようとしていたなど、様々な偶然の一致(シンクロニシティ)を体験したり、先を見通す予知能力やテレパシックにメッセージを受け取るなど、通常では考えれない知覚レベルを持っています。
エンパスのスピリチュアル能力を生かす方法

エンパスが持つスピリチュアル能力を生かすために、日常生活において氣をつけたり、意識した方が良いことがあります。
10つのおすすめの方法を紹介します。
プロテクション
日々の生活において、自分自身をしっかりとプロテクト(守護)することが大切です。前述の、境界線を引くということにも繋がります。
様々なプロテクションの方法がありますので、ご自身に合ったやり方を試してみてください。
グラウンディング
グラウンディングがしっかりできると、無条件に安心できます。グラウンディングを1日に3~5回は行い、吸収した色んなエネルギーを地球の中心へ流すイメージでワークをしてみてください。
パワーストーンで波動を上げる
パワーストーンは地球が太古の時代より育んだ自然界のエネルギーそのもので、人間の波動を瞬時に引き上げてくれます。自分の波動が高くなれば、周囲の干渉を受けにくくなります。前述のプロテクションにおいても最適で手軽な方法です。特にモリオン、ブラックトルマリン、スモーキークォーツなど黒系の石が邪氣を祓う力が優れています。
女性は綺麗な色合いの石を好みがちですが、エンパスの方にはご自身のエネルギーを守るためにも黒系の石を一つは持っておくことをお勧めします。
エプソムソルトでデトックス
1日のうちに人から吸収したエネルギーを入浴で汗と共に体外に出すことは、とても重要です。汗がかきにくかったり、長くゆっくりお風呂に入ることが苦手という方は特に、エプソムソルトを入れて入浴してみてください。
粗塩よりも邪氣を祓うことに優れ、身体も芯から温めてくれます。
アロマやフラワーエッセンスでリラックス
アロマやフラワーエッセンスは植物のエネルギーそのもので優しく繊細なので、エンパスの人には非常に相性が良いです。
種類が多いので、自分の状態に合うものを選んで取り入れてみるのもおススメです。
居住空間の浄化
住んでいる場所、空間を日々浄化し整えておくと、心地よく過ごせます。家や部屋にも、住んでいる人のエネルギーが付着します。例えば引っ越しをした時、前に住んでいた人のエネルギーを感じるのはそのためです。
アファメーション
言葉の力は絶大です。満員電車に乗る時や、多くの人のいる場所に出かける時、「私は守られています」「私は私以外の人の望まないエネルギーを決して受け取りません」などと、ご自分の言いやすい言葉で良いので心の中で宣言してみてください。
チャクラの浄化
チャクラが正常に活性化していないと人はエネルギーが循環しなくなり疲れやすくなります。疲れると、文字通り憑かれやすくなります。
チャクラを定期的に浄化し活性化することは、人生を健康に幸せに生きる上でも欠かせません。
自然界とのつながり
エンパスにとって最も心安らぐのは自然豊かな場所に身を置いた時です。ビルが乱立する都会が好きなエンパスもいますが、結局のところ定住するのは山や川が見える、緑もある程よい田舎だったりします。
スピリチュアルメンターを持つ
エンパスは繊細さゆえに孤独を感じやすかったりします。エンパスの悩みは一般社会ではなかなか理解されにくく、氣軽に相談もしにくいものです。身近な家族でさえも、全員がエンパスとも限らず、親や兄弟姉妹にも理解されず家庭内で孤立してしまうこともあります。
そんな時、悩みを打ち明けられる、精神的に寄り添ってくれるメンターがいると氣持ちもずいぶん楽になります。
エンパスを才能として生かせる仕事

エンパスは人の心に寄り添う力に長けています。それが行き過ぎて疲れることもありますが、他者との境界線をしっかりと持つこと、自分自身のエネルギーを日々整えることで、ヒーラー、セラピスト、カウンセラー、占い師、看護師など、人の相談に乗ったり心身のケアをする仕事において活躍できます。
まとめ

情報過多の今、朝起きた瞬間からテレビのニュース、ネットの情報など自分に本来は必要のないエネルギーや情報が大量に入ってきます。
今や子供の学校連絡さえスマホがなければ受け取れない時代になりました。
スマホの電源をひとたび入れればLINEやメールの通知が鳴り、イヤでも自分以外の誰かの存在が常に近くに感じられる日常になっています。
この状態はエンパス体質の人にとっては大きなストレスになりますが、あまりに日常的になり過ぎて感覚がマヒしている人もいるかもしれません。
心身に異常をきたしてようやく、自分のエンパス体質に氣づくケースも多いです。
何がきっかけになるにせよ、自分がエンパスであると知ることは、自分を守り、大切にし、豊かに人生を生きることに繋がります。
自分のエンパス体質、繊細さを弱さだと勘違いして自己否定したり、自信をなくしているのならそれはとても勿体ないこと。
本記事で幾度も書いてきたことですが、エンパスとはひとつの個性であり才能です。これからその才能を存分に生かせる時代になりますから、ぜひ人生を思い切り楽しんで欲しいと思います。
2026年の大きなテーマは、「心身魂の深い癒しと浄化、魂の自立」です。
自分自身の闇から逃げることなく、あるがままの本当の自分を生きるという「肚を決め」「覚悟を決め」、自らの魂の声に従い、自分を許し、自分を愛し、これまでの過去を感謝と共に手放して、新しい、真に魂が望む未来へと進んでいくサポートを行っています。





