混沌とする社会、情報過多の中で、本当の自分がわからないと感じる人がますます増えています。
なぜ自分のことが分からないと感じるのか?
そもそも本当の自分とは何なのか?
自分をよりよく知るためにはどうすればよいのか?
本記事では、私Kaori自身の体験もまじえ、本当の自分を知るための知恵をシェアします。
本当の自分がわからない原因(現実的な視点)
本当の自分が分からないと感じる原因は、厳密には人や状況によりさまざまですが、現実的な視点からと、スピリチュアルな視点、両面から主な原因について解説します。
まず、現実的な視点から見ると、主に次の5つの原因があります。
自分のことを好きになれない
顕在意識で自覚はなくとも、潜在意識で自分を好きになれていない、愛せていない人はとても多いです。
それは傷ついたインナーチャイルドや、過去のトラウマの影響だったり、さかのぼれば過去世での人生まで影響していることも少なくありません。
誰もが辛い過去は想い出したくないため、自分が傷つかずに済むように無意識にフタをします。
癒されないままの自分に向き合うことなく置き去りにしたままだと、何をしても自分のことを根底から愛することが難しくなり、その原因も分からないままに苦しい想いをします。
自分の感情に意識を向けない
日々湧き上がる様々な感情に意識を向ける習慣がないと、自分がわからなくなります。
自分は今悲しいのか、楽しいのか?
泣きたいのか笑いたいのか?
自分の外側にばかり意識を向けていると、そういった感情の動きを感じ取る感性が鈍り、麻痺して、自分が今何を感じているのか分からなくなります。
自己肯定感や自己価値観が低い
自分を受け入れ認める、自己肯定感、自己価値観が低い状態が続くことも、自分がわからなくなる主な原因のひとつです。
幼い頃に自分が好きなことを親に否定された経験や、常に他人と比較される体験をしてきた結果、自分は劣っている、足りないと自分を無意識に否定し続けてしまいます。
自分が自分の価値を認められない状態が続くと、価値を認めてもらえない内なる自分が傷つき、さらに萎縮して奥に隠れてしまいます。
日頃から本音を言わない
特に私たち日本人は、本音を言葉にすることが苦手です。喉のチャクラが詰まっている人がとても多いとも言われます。
出る杭は打たれ、和を保つことを求められる中で空気を読むことが良いこととされ、本音を言わないことが当たり前になると、自分が何を望んでいるのか、今本当は何が言いたいのかさえ分からなくなります。
他人軸で生きる
常に誰かの目や評価を気にして、自分以外の誰かに合わせて生きていると、今の自分の選択が自分の意志によるものなのか、他人からの期待に応えるためなのかも分からなくなります。
親の期待に応えようとすることも、本当の自分を隠し抑えることになります。
本当の自分がわからない原因(スピリチュアル視点)
次に、スピリチュアルな視点から見ると、次の5つが考えられます。
ハイヤーセルフとの繋がりが薄い
ハイヤーセルフとは、私たちの魂の高次元部分であり、自分本来の理想の在り方を体現している神なる自分です。
例えば、私たちが日頃感じる直感は、ハイヤーセルフから降ろされているものです。
ハイヤーセルフの在り方こそが本来の私たちの姿ですが、地上の物質世界に生きる私たちは日々、頭で考え、様々な価値観や固定概念に囚われ、頭で考え過ぎてあれこれ悩んだり苦しんだりします。
この思考(エゴ)が、ハイヤーセルフとの繋がりを薄くしてしまいます。直感が降りてきても思考で否定して跳ね返してしまいます。
集合意識の影響を強く受ける
私たちの潜在意識の根底には、人類全体の集合意識の層が存在しています。
そのため誰もが、集合意識の影響を少なからず受けますが、人によっては自分自身の意識を塗り替えるほど強い影響を受けて、振り回されてしまう場合があります。
集合意識がネガティブに傾くと自分もネガティブになったり、気持ちが重くなったり、価値観も周囲の影響から左右されたりしてしまい、自分軸が失われることになります。
魂の存在を信じていない
私たち人間の本体は魂であり、肉体はこの地上を生きるための着ぐるみのようなものです。
本来の私たちの姿である魂の存在を否定している場合、本当の自分はとても分かりづらくなります。
例えば、人は肉体が滅び、死んだらすべてが終わりになると考えると、今何のために生きているのか?今なぜ自分はこんな辛い体験をしているのか、などその意味がまったく分からず、人生そのものに意味を見出せなくなります。
絶望感や虚無感に苛まれることになり、本当の自分を見つめることが一層難しくなります。
ハートチャクラが閉じている
私たちの胸の真ん中にあるハートチャクラ、心臓は魂と直結しています。
例えば、何らかの出来事に対し顕在意識で喜んでいても、どこか胸が苦しい感覚がある場合は、それは魂から喜んでいない、望んでいないという証です。
本当の自分を表すことに抵抗を感じて、感情を表さない状態が続くと、ハートチャクラは閉じてしまいます。
ハートチャクラが不活性だと、本当の自分を感じられなくなります。
グラウンディング出来ていない
グラウンディングとは、簡単に言えば、「地に足をつけること」です。足裏をしっかりと地面につけ、地球のエネルギー、中心とつながることを意味します。
それにより、落ち着き、安心感を得ることができます。
自分を見失うことなく、自分軸に生きる上でグラウンディングは欠かせません。
どれだけスピリチュアルな知識を学び、意識が高まっていても、このグラウンディングが出来ていないと文字通り足元がグラグラし、精神的にも肉体的にも不安定な状態になります。
そもそも本当の自分って何?
本当の自分を理解すること、本当の自分を生きることが大切なことだと分かっていても、そもそも、本当の自分って何だろう? そう疑問に思うことはありませんか?
本当の自分が分かり、魂からの望みが分かれば苦労しない、それが分からないからこそ悩んでいるんだ、という方も多いと思います。
本当の自分とは、魂の在り方そのものの自分です。
前述の通り、私たちの本体は肉体ではなく魂です。
つまり、目に見える範囲の私たちの肉体や、物理現象だけでは、本当の自分を推し計ることはできません。
また、その魂も、幾度もの人生を、様々に生まれる国や環境を変えながら幾千年も輪廻転生しており、その時の魂の成長度合いに応じて、クリアすべき課題やチャレンジ、目的に応じた人生を選び、生きながらどんどん進化成長していきます。
だからこそ、本当の自分とは何なのか、この3次元の物質世界を生きる私たちにとって、真実の自分を知ることはとても難しく感じられるのです。
”本当の自分”は固定されたものではない
それでは、本当の自分とは魂そのままの自分なのか?というと、確かにそうと言えますが、その魂も、固定された不変の存在ではなく、日々進化成長を続けています。
つまり、本当の自分とは常に進化、変化し続けているものです。
例えば、1年前にこれが本当の自分だと感じていた自分も、1年後の今はすでに変化しているのです。
実際、1年前にはこれがやりたい、これこそが私の夢だ!そう思ったことも、今は全く興味がなかったり、当時とは全く別の環境で、別の想いを持って、別の人生を送っていることはよくあることです。
さらに、今を生きる自分には、過去(世)の自分、未来(世)の自分も影響していると言われます。
そういう意味では、本当の自分とはとても奥深く広義なものになりますし、私たちの内側の意識、魂とはまさに宇宙そのものであり、無限の可能性、叡智が秘められていることになります。
本当の自分を知るために必要なこと
それでは、本当の自分を知るために必要なことは何なのか?
今に集中し、今この瞬間に感じる自分の本音を大切に、正直に生きることです。
過去にどんな出来事があったとしても、未来にどんな予測や計画があったとしても、私たちにとって確かなものは”今”しかありません。
今の連続が人生であり、人生とは「永遠の今」です。
今この瞬間の自分の感情を大切に、本音を言葉にし、行動に移していくこと。この積み重ねにより、私たちは本当の自分を理解していくことができます。
今という瞬間にある自分の感情に、正直に生きさえすれば、その瞬間にいる本当の自分には必ず繋がり、理解することができるのです。
自分の内側に向き合う瞑想であったり、様々なスピリチュアルセッション、ワークも、本当の自分を知る上で役立ちます。
サイキック能力を持った人に自分の魂の声を代弁してもらうことも可能ですが、最も大切なことは、自分自神であるハイヤーセルフとしっかりと繋がり、自分自身で自分の魂の声に気づけるようになることです。
まとめ
私たちは、変化のない無難な日々を送ることが幸せなことであり、良しとされる集合意識の影響を長きに渡り受けてきました。
変化を無意識に拒むことが、本来何ものにも捉われず自由であるはずの私たちの進化成長を、妨げてきたといっても過言ではありません。
変化は怖いものであり、時に命を脅かすものであり、避けるべきもの、という意識が働くことはひとつの生命維持、自己防御反応とも言えますが、本来は変化が起きることの方が自然です。
森羅万象、変化しないものは何一つなく、私たち人間も自らの魂を成長させ、変化し続けていくことこそが今生きている理由です。
目には見えない魂の存在である本当の自分とは、奥深く深淵なものであり、肉体を持って生きる私たちにとって捉えづらいものです。
最初から、貴方はこういう人で、こういった人生の展開になります、と答えがすべて分かっていたら、面白くありません。
ストーリーが分かりきった映画を観てもつまらないのと同じです。
生まれる前の魂の記憶をすべて忘れて生まれ、またそれを想い出していく旅路が人生とも言えます。
そして、今こそ、私たちは本当の自分を想い出す時を迎えています。
自分を偽ったり誤魔化して生きていくことがもう出来ないタイミングに来ているからです。
本当の自分と聴いて、今それがわからなくても、説明できなくても大丈夫です。
ただ、今この瞬間の自分の欲求、感情に正直に生きる。
エステに行きたければ、行く。
今日のランチはあの素敵なカフェでと思えば、そのカフェに行く。
その時の自分にとっての一番の望みを、自分に叶えてあげること。
誰よりも自分を一番大切に行動してみること。
本音を言葉にしていくこと。
本当の自分を知る道のりは、必ずそこから始まります。
唯一無二の最高の楽器でもある自らの声は、最善の癒しと強力な現実創造のパワーを生み出します。
自分を深く知り、癒し、内なる自分自神とつながり、真実の愛を伝え、本音で本当の自分を生きるためのヒーリングセッション・講座です。