私たちの身の回りを取り巻く、様々な石たち。
私たちの心身を癒してくれるのは、パワーストーンや宝石といった見た目の美しい貴石だけではありません。一見普通の石ころに見える、川べりや道に落ちている石の中にも、私たちを自然の状態に戻してくれる大切な役割や効能を持った石たちがいます。
本記事では、その代表である「薬石」について書いてみます。
薬石とは
薬石とは、文字通り、薬の代わりになるくらい人体の病を治す力のある石を指します。元々仏教の世界では夕食を意味し、仏教の戒律の中で医療のために特別に食すことを許された食事のことを薬石、と呼んだことが由来です。
薬石からは、微量の自然放射線が放出されており、薬石の効果効能の大きさや程度は、その線量の強さによって決まるとも言われています。
同じ種類の薬石でも、線量が異なる場合があり、個体差がありますが、温泉と同じように身体を温めたり血流を良くしたり、私たち人間の身体エネルギーを様々に活性化する作用があります。(効能については記事後半で詳しく触れます)
薬石の産地と種類
薬石の効能がある鉱石は世界中にたくさんあり、日本国内から産出されるものもあります。
日本国内でよく知られる薬石の代表は、新潟県糸魚川市、姫川渓谷で産出される姫川薬石(ひめかわやくせき)です。
薬石の代表格 姫川薬石(ひめかわやくせき)
姫川薬石の産地である新潟県 糸魚川(いといがわ)は、日本の国石ともなった翡翠(ヒスイ)の産地でもあり、フォッサマグナで有名な非常に地のエネルギー高い場所です。
姫川薬石は、価格的にも手に入りやすく、石の専門店以外にも、糸魚川市の海岸でも採取できるポピュラーで身近なラジウム鉱石です。
感じ方は個人差がありますが、放出される自然放射線も微量で優しく、馴染みやすいです。一般的に危険視される放射線ですが、微量の自然放射線は、活性酸素の抑制、新陳代謝の向上など健康増進に役立つと言われます。
姫川薬石の他、有名どころとしては、秋田県 玉川温泉の北投石にも同様の効果があります。
また、同じ新潟県糸魚川では、青海薬石(おうみやくせき)という、青海地域で採れる薬石もあります。青みがかった美しい色合いで、その効能は姫川薬石を超えるとも言われます。
他、北海道などで産出されるブラックシリカや、山梨の富士さざれ石、長野の戸隠石、宮崎県高千穂の天照石など、その土地特有の鉱石もあり、種類は様々です。
薬石の使い方
薬石の使い方のポイントは、大きく2つあります。
一点目は、水に浸けて使うこと。二点目は、温めて使うこと。
水に浸けること、そして温めることで天然ラジウム温泉と同じ、遠赤外線効果がより得られる傾向があります。
ブレスレットとして手首につけたり、枕元に置いたりすることでも効果があるため、もちろん、水に浸けない、冷たいままでも効果はゼロではないと思いますが、より大きな、石本来の効能が得られるということです。
温めた薬石は、岩盤浴、温石によるセラピーやエステ、粉末状にされたものは美容液に混ぜて使ったりもできます。
おススメは薬石浴と薬石水
日常では、お風呂に入れることが最も手軽で効果的です。一般的な浴槽に、2Kgくらいの使用が目安です。
また、お茶や飲料水の容器に入れることで薬石水が作れ、カルキ臭さが抜けてまろやかになり、美味しくなります。浄水器と同じように、不純物や有害物質を除去してくれます。
飲料用に使う場合は、1つでも充分なので、お風呂よりも少量の使用で済みます。
私自身は、姫川薬石ではまだ試していませんが、麦飯石の水や、クリスタルのエネルギー波動を転写したミネラルウォーターを飲んだ時、その美味しさに驚きました。
薬石の効果
天然温泉の効果と同じように、皮膚病、腰痛・関節痛・肺炎・高血圧・糖尿病・リウマチ・がん治癒など、様々な効能があります。
石の種類、個体によっても効果効能の違いはありますが、シンプルに言えば身体を温めてくれる、新陳代謝、血流を活性化してくれるので、健康増進に役立ちます。
ホルミシス効果、とも言われるものです。
石の種別により放射される自然放射線量、種類も異なりますので、購入の際はよく確認されることをお勧めします。前述の姫川薬石については、紙一枚でも遮断できるほどの微量のアルファ線が出ているとのことでした。
姫川薬石については、詳しくはこちらのお店「姫川薬石庵」が親切に教えてくださいます。
薬石のスピリチュアルな活用法
アメジストなどの水晶、パワーストーンと違い、薬石は主に肉体的な効能が謡われますが、もちろんスピリチュアルな、目には見えない領域での効能もあります。
精神的にもエネルギーの活性化と補填、心身の痛みの癒し、グラウンディングサポート、ネガティブエネルギーの浄化、波動上昇にも貢献してくれます。
夜寝る時に、枕元や足元に置くこともおススメですし、瞑想の際にそばにおいたり、左手に置いて行っても良いです。
石自体、地球、大地のギフトそのものですから、日常生活の中で活用することで、私たちを本来の自然体の姿に戻していってくれます。
どれだけスピリチュアルなワークや探求を続けて実践しても、日常的に不自然な人工物に囲まれて生活している限り、どうしてもその環境の影響を受けてしまい、本来の自分に回帰していくことが難しくなります。
だからこそ、無意識的にも、私たちは地球の古代の叡智とヒーリング能力を持った石たちに惹かれるのかもしれません。
薬石の浄化と手入れ
クリスタルなどパワーストーンと違い、薬石は浄化とお手入れがとても楽です。
太陽光、流水、ホワイトセージなど香りでの浄化、月光浴、クラスターの上に置くなど、どの浄化方法にも対応でき、効果があります。
薬石は見た目、とても頑丈に見えますが、落とすと割れたりすることもありますし、パワーストーンと同じで、人の氣を吸って疲れてしまいます。
自然界で、山の中や川沿いにある石たちは自然に浄化されますが、私たちの人工的な住環境においては、定期的なケアが必要になります。
まとめ
私自身、今のソウルワークに出逢い活動を始めるまでは、コンクリートのビルの中に缶詰になって長年、会社員として仕事をしてきました。
もちろんその建物や土地によりますが、緑や自然環境は周辺に皆無で、電磁波を発する電子機器に囲まれて、パソコンに向かっていた会社生活を思い返すと、電磁波過敏もあり、スターチャイルドで宇宙氣質の強い自分にとってはかなり過酷な環境で、無理な生活をしていたなと感じます。
そんな私自身、石の持つ癒しの力に、無意識レベルで子供の頃から惹きつけられ、色んな石を拾っては自宅に持ち帰っていました。
今回、薬石に興味を持ち身近に置いたのも、2022年が私にとり、大変な肉体の大浄化の年であったからです。
これから、戦後の急速な発展で登場した様々な人工物の影響が、私たちの心身に表れてくる時代になりそうです。
社会状況からも、癒しや真の健康を求める人も増え、各地の温泉、岩盤浴、薬石浴のニーズはますます高まり、薬石の出番も増えると思います。
大きな時代の転換期、私たち人間の心身も大きく揺らぐ中、一家に一人、ヒーラーが必要な時代とも言われます。
もちろん、人が人を癒すこともできますが、石たちの持つ潜在能力、叡智は、私たち人間の比ではありません。その歴史の深さは、地球創生の時から、何億年、何万年に及ぶからです。
一家にひとつ薬石を、と謡われる時も、遠くないかもしれません。
私たちの先祖は、みんなそうして、対処療法の薬の代わりに、自然治癒力を高める自然の恩恵を活用してきたのだと思います。
今こそ、その古代から続く神秘の薬石の力、叡智を想い出す時かもしれません。
2024年の大きなテーマは、これまで深めて来た自己愛と自己受容を土台として、さらに自己統合を進め、実際に行動に移していくことです。
自分自身の闇から逃げることなく、あるがままの本当の自分を生きるという「肚を決め」「覚悟を決め」、自らの魂の声に従い、自分を許し、自分を愛し、これまでの過去を感謝と共に手放して、望む未来へと進んでいくサポートを行っています。